ANA、整備士の安全体感教育に VRを導入

危険予知能力向上を目的とした訓練に VR を導入

ANAは労働災害ゼロを目指し、整備士に向けた安全体感教育においてVRを活用した訓練「ANA VR Safety Training System」を導入した。
「ANA VR Safety Training System」とは、整備士の作業安全のための危険予知能力向上を目的とした訓練である安全体感教育の一つとして、VRを活用して危険なポイントや実際に危険な行動をとった時に起こりうる事象を疑似的に体験するもの。

整備の環境や過去の事例を踏まえたコンテンツ

このVRシステムは航空機整備の環境や過去の労働災害事例を踏まえてコンテンツを作成し、格納庫内整備作業を再現。VRシステムの中に受講者が入り込み、ナレーションの説明に従い安全の基本動作をこなしながら危険予知を実施する。危険を見逃して次の動作に移ってしまったり、安全の動作手順を間違えた場合には、VRの中で受講者本人が転倒や転落を体感。この時点でナレーションによる動作の振り返りがあり、受講者がなぜ転倒や転落に至ったかの説明がなされる。これらを通じて整備士は危険なポイントを把握し、実作業において危険予知を行うことで、転倒や転落などから自身の身を守るとしている。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする